2013年1月24日木曜日

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第52回「成り上がれ,『ゴッドファーザー』に(9)」_1

 ふと気づくと,この連載が始まって以来,最も多くの回を割いている,映画「ゴッドファーザー」のシネマゲーム。しかしそれも,アグ,いよいよ終盤だ。  今回から,現在リリースされているゴッドファーザーゲームの最新作,エレクトロニック?アーツの「ゴッドファーザーII」(原題 The Godfather II)を紹介……する前に,開発元のElectronic Arts Redwood Shores(現 Visceral Games)に関するエピソードを取り上げよう,Buy Diablo 3 Gold。  筆者は2008年の夏前ぐらいに,親密な付き合いをしている海外のジャーナリストから,Redwood Shoresが前作のゲームエンジンに若干の手直しを加えて本作を開発しているという噂を聞いていた。  そして夏には正式発表があり,2009年2月に海外で発売。日本でも,わずか2か月後の4月にリリースされた。前作のときに生じたタイムラグを思うと,非常に嬉しかったものだ。  なお本作は,Redwood Shores名義での開発作品としては,最後のビッグタイトルでもある(「Dante's Inferno」はVisceral Games名義になっちゃうだろうし)。  前作の開発も担当していた同スタジオは,EAのシネマゲームにおいて,非常に重要なポジションを占めていた。スタジオのオープンは1998年のことだったが,最初のうちはEAが抱える数多くの下請けデベロッパの一つにすぎず,PlayStationやPC向けタイトルの開発において,陽の目を見ないような裏方業務に徹していたのである。  1999?2000年には,タイガー?ウッズ選手の肖像権を獲得したゴルフゲーム「CyberTiger」が,Game Boy Color,Nintendo 64,PlayStation用としてEAから発売されたのだが,このうちのPlayStation版の開発を担当したのがRedwood Shoresだった。  これが高い評価を受け,その流れでPlayStation用「Tiger Woods PGA Tour 2000」の開発も委託されることに。この後,同スタジオは「Tiger Woods PGA Tour 07」まで,毎年このシリーズの開発を任されていた。  こうして着々とEAからの評価を得てきた同スタジオが,立ち上げから初めてデベロッパとして大々的に名前を出せる大きなチャンスを得たのは,「007 Agent
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