2013年4月7日日曜日

衝撃的な近未来のアメリカを舞台にした,「HOMEFRONT」(ホームフロント)のレビューを掲載。ストーリーだ

。「とにかく有利になるから使っておけ」というシステムではないわけだ。  もちろん,戦術的にはホームフロントのバトルポイントのほうが秀逸だ。けれどそのことが,ゲームにとって必ずしも良い結果をもたらすとは限らない。 ゲームと表現  総じて,ホームフロントは最近のFPSとしては水準以上の完成度を持っている。ゲームとして独創性に欠けるといった批判や,細かなモーションやAIの挙動などに不自然な印象を受けるといった批判はあるかもしれないが,前者については,あまりにも独創的なFPSは,その独創性ゆえに受け入れられない危険性がある(ホームフロントのマルチプレイは,まさにそのリスクを踏んでいる)こと,後者はわずかな瑕疵が気になるほど全体として完成していることを指摘しておこう。  個人的に大きく注目したいのは,アメリカを占領する敵として,大朝鮮連邦が選ばれたということだろう。現代?近未来を舞台としたFPSは,DQ10 RMT,どうしてもセンシティブな表現を含む。例えばElectronic Artsの「Medal of Honor」(//)では,発売直前になって「タリバン」が「敵対勢力」(Opposing Force)に変更された。この“Opposing Force”という表現は,シリーズにも見られるものだ。  ホームフロントは,その初期段階では,中国軍がアメリカを占領するというシナリオが構想されていたという。しかしゲームの市場が世界に広がり,国際市場で販売することで制作費を回収することが前提となった昨今,それは危険な賭けとなってしまった。かくして選ばれた「悪役」が,架空の大朝鮮連邦というわけだ。  ゲーム開発の規模が大きくなるにつれ,映画の予算を越える作品も珍しくなくなった(NHKが放映した番組でも,大規模開発ゲームの最新作として,ホームフロントが取り上げられていた)。それだけゲームを遊ぶ人が増え,DQ10 RMT,ゲームに関わる人も増えたということだ。必然的に映画と同様,ゲーム開発者が社会と折り合いをつけていかなければならないシーンは増えていくだろう。その一方で,そうした面倒な折り合いをつけることなく,自己の「表現」を守るため,小規模なマーケットで展開されるゲームも増えていくだろう。  ホームフロントは,そんな変化の渦中にある作品の1つといえるかもしれない。個人的には,祖国を守るために「ナチスゾンビ」や「敵対するエイリアン」を撃ち倒すゲームばかりにならないことを望んでいる
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