2013年3月15日金曜日

F1 2009[Wii] ゴツゴツ感の微妙な違いが分かるかもしれないDirectX 11向けテクニカルデモ「Stone Giant



 スウェーデンのデベロッパ,BitSquidが開発したDirect X11用のテクニカルデモ「Stone Giant」を4GamerにUpした。3月17日に掲載したGeForce GTX 480の発表記事に登場したデモだが,ゲームではなく,BitSquidが開発中のゲームエンジンのデモンストレーション用に作られたものだ。

 ちなみにデベロッパのBitSquidは,ウエスタンアクションを開発したFatsharkが,特殊部隊モノFPSなどを開発したGRINのリードエンジニアと共同で2009年,スウェーデンに設立した会社だ。GRINは独自のゲームエンジン「Diesel Engine」を開発するなど,グラフィックスレベルの高い作品で知られるデベロッパだったが,2009年夏に資金繰りの悪化などで閉鎖されている。


 このStone Giantは,DirectX 11の特徴的な機能である,「テッセレーション」の効果がよく分かるものだ。
 デモを起動すると,石の巨人が緑色の水晶のようなものを持って洞窟の奥に立っているシーンが表示される。ただし,この巨人を操作できるわけではなく,カメラをぐるぐると回して洞窟内部を動き回ることが可能。F2キーによってテッセレーション機能をON/OFFできるので,文章ではなかなか分かりにくいテッセレーションとはどんな感じなのかを実際に体験できるというわけだ。


 とはいえ,Windows Vista以降のOSを使い,DirectX 11をインストールしていても,グラフィックスカードが対応していないと,テッセレーションはキャンセルされる。対応しているグラフィックスチップは,AMDならATI Radeon HD 5000シリーズ以降,NVIDIAではGeFroce 400シリーズ以降だ。また,Enterキーを押すと,このエンジンを使ったムービーシーンが始まり,石の巨人と昆虫のようなクリーチャーが戦う場面が見られ,F4キーを押すと,フレームレートが表示される。


 そんなわけなので,以下にテッセレーション機能をON/OFFしたときのそれぞれのムービーを以下に掲載した。撮影に使用したのはCPUがCore i7/980X,グラフィックスカードがATI Radeon HD 5970というスペックのPC。メインメモリは6GBといったところだ。
 結果としては,ちょっと目を凝らさなければ分からないような微妙な違いなような気もするが,最先端の機能をぜひご覧いただきたい。併せて,テッセレーション具合が分かりやすそうなスクリーンショットも掲載したので,こちらも一緒にどうぞ,DQ10 RMT



 BitSquidが開発しているゲームについては,今のところ何の発表もないが,このテッセレーション機能を使いまくったタイトルになれば,少なくとも技術的には面白いものになりそうだ。テストできる環境をお持ちの人は,試してみよう。

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